職場のハラスメント

Q.職場のハラスメント相談窓口に相談したものの、いっこうに対応してもらえません。このまま握りつぶされるのではないかと不安です。どうしたらよいでしょうか。

A.解決までに、相当程度、時間を要する例が多いです。不安な場合、社外にも相談してみましょう。

  2020年に施行された、いわゆる「パワハラ防止法」により職場におけるパワーハラスメントについては、事業  

 者に相談窓口の設置が義務化されました。ハラスメントの被害にあったと感じた場合には、ひとりで抱え込まず 

 に、積極的に相談窓口を利用することが望まれます。

 

  しかし、パワーハラスメントを含むハラスメントに対して、処分をしたり、会社として対応を行うには、関係

 者への調査や事実認定など、さまざまな手続が必要となります。このため、相談窓口の相談を行い、申立てを行

 ってからも、長期間、手続が進展しない(ようにみえる)状態となっていることが、よくあります。残念なが

 ら、社内窓口への相談・申立てから処理の終決まで1年程度かかってしまう例は、珍しくありません。

 

  ハラスメント被害への対応については、社内に設置された窓口以外にも、訴訟や弁護士をいれた交渉など、さ

 まざまな手法があります。

  社内相談窓口への不信があったり、すすまないことが不安な場合は、弁護士や各都道府県労働局の総合労働相 

 談コーナーなど、社外の窓口にも相談をしてみましょう。